タイのテレビCM

ユーチューブを見ていたら、自動的にたくさんの動画を提示して来た中に、これから紹介する動画がありました。最近見出しに使われている「感動」は少しも感動する物ではないので関心はありませんでしたが、久しぶりにタイ語を聞こうと思って見ると、本当に感動しました。10分弱なので、お急ぎでない方はご覧になって見てください。日本語字幕があります。

世界中が感動したタイのCM3本立て - YouTube

三種類あり、初めの話は「恩返し」の話で、二つ目は善行善果の話で「善果は物質とは限らない」とまとめてあり、この二つは直接仏教の教えです。三つめは直接仏教の教えではありませんが、最後の一言が素晴らしいです。

 

これを見て、やはりタイは、まだ庶民にタンマが大切にされていると、羨ましく感じました。タイは他の仏教国に比べてダンマの実践を重要視すると言われますが、実践する仏教徒が一定比率いたから、それらの人のカンマによって、東南アジアで唯一、西欧諸国の植民地にならなかったと理解します。多くの人が実践すれば、国全体にダンマの結果が広がるからです。

 

二番目の話の人は、私がタイ語を習う切掛けになった、初めてのタイの友人に似ています。その友人は動物を慈しみ、貧しい人に分け、道に割れたガラスの欠片などがあると、止まって片づけたり、危険な物を端に除けたりしていました。私の家族は二番目の話が一番良いと言っていますが、私にとって、身近な普通のタイ人に見え、特別に感じません。オーサーレダッパダンマなどを読むと、その友人が話していたことと同じなので、彼はプッタタート師の本を読んでいたに違いないと思いました。

 

この動画は2015年にアップされているので、それ以前に放映されていたと思います。三つは同じ生命保険会社のCMで、お寺の関係者でなくても、普通の会社がテレビのCMでダンマを教える社会は、羨ましいです。