心を強靭にする四如意足

大相撲春場所の十四日目に、それまで一敗を守ってきた尊富士がその日勝てば、新入幕の優勝は百十年振りと言うので、久しぶりに相撲を見ました。しかしあっけなく負け、足の靭帯を損傷して歩けなくなり、病院へ救急搬送されました。「今日勝てば何年振りの」…

母の告別

お題「不思議な話」 今から三十年ほど前のことです。ある真夜中、たぶん一時半くらいだっと記憶しますが、ものすごく大きな音がして目が覚めました。誰かが全力で投げたバレーボールかラグビーボールのような物が、トタン張りの雨戸を直撃したような音でした…

頭が壊れた

昨年の私の運勢は、四柱推命で言うと「比肩」という星回りで、十年に一度の健康に良くない年でした。十年前も長く患って、死ぬかと思うほど苦を味わいましたが、十年後の去年も春先から十一月頃まで、苦しい症状がありました。あるサイトの説明では、比肩の…

事実は人物の外にあり、心の中にはない

ある人と仏教の状況についてやり取りをしている時、相手の人が「あなたが言っていることは事実ですか」と質問してきました。「それは事実です」と言うほど自信過剰ではないし、「事実ではありません」と言えば、五戒の不妄語に触れます。仏教の歴史や、各国…

王の十聖道

朝日、毎日、NHK、時事通信などの調査によると、岸田総理の支持率が過去最低を記録したとありました。最近、あるいはここ二三十年の総理大臣は、就任時には何らかの好転を期待してか支持率が最高に高く、日を追って、退陣するまで下がる一方です。だから就任…

自然死を許さない社会

昨日八月二日のプレジデントオンラインに「ピンピンコロリ(PPK)は最悪の死に方」という記事がありました。ピンピンコロリは「最悪な死に方」である…高齢者医療のプロが「PPKを目指してはいけない」と訴えるワケ 「理想的な逝き方」が根付く社会は息苦しい (3ペー…

黙食礼讃

新型コロナウィルスの流行で、学校給食は黙食を強いられていましたが、最近、食事中の会話を解禁したにも拘らず、子供たちは今も黙食を続けていると、テレビのニュースで、好ましくない事のように報じていました。私は「黙食のどこが悪い? できればずっと続…

低く暮らせば心は高くなる

「アリヤシーラダンマ」という話の中の「青少年緒ためのアリヤシーラダンマ」に「低く暮らせば心は高くなる」という言葉があります。引用すると、 『本当の智慧があれば低い暮らし、あるいは低い生活で、第四項の「高い行動」と対です。第三項の低い生活は苦…

子供の貧困の因と果

ドロシー・ロー・ノルトの「子ども」という詩があります。 「けなされて育つと、子どもは人をけなすようになるとげとげした家庭で育つと、子どもは乱暴になる不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもはみじ…

ほとんど煩悩のない感覚

お題「人生で一番古い記憶」 妹が生まれたのは、私が二歳八か月の時でした。記憶では、庭で遊んでいた私に、産婆さんが棒に刺さった縞模様の飴玉をくれました。あるいは、飴を貰って、外で遊ぶよう追い払われたのかもしれません。貰って嬉しいとか、そのよう…

自転車に乗るカギは腕力

数年前までは、週に二三回、近くのスーパーまで自転車で買い物に行っていました。しかしコロナ禍になると、感染予防のために買い物の頻度を少なくしました。すると次第に自転車の運転が危うくなり、「いつまで自転車に乗れるだろう」という不安が過るように…

妹を見舞う

妹から久々に電話があり、悪性リンパ腫を患っていて、医師から余命半年もないと言われ、入院中してしまうと会えないので、会えるうちに来てほしいと言うので、郷里の町まで会いに行ってきました。発病から二年近くが経ち、幾夜も眠れない夜を過ごし、泣ける…

心にダンマがある

アリヤシーラダンマの中の、青少年に教えるべき項目の中に、「ダンマがある」という項目があります。これも日本人には馴染みのない言葉でピンと来ないと思います。ダンマという言葉には、大きく分けると四つの意味があるとプッタタート師が説明しています。…

静かさ(平和)を愛す

昨年末に公開した「アリヤシーラダンマ」という本の中の、「青少年に教えるべきこと」という話の中に、「静かさを愛させる」という項目がありました。聞いてもピンと来ないかも知れませんが、「波風を立てるのを嫌う」と言い換えれば、日本人に染みついてい…

翻訳雑感

(年頭に当たり、2012年6月にミクシィの「ダンマダーの日記」に書いた物を転載します。 プッタタート師が比丘のエリートコースを歩むのを止めて、自分で実践の道を切り拓く決意をしたのは、三蔵の翻訳の問題が直接の切っ掛けでした。パーリ語の試験をするア…

ワールドカップで注目されている日本文化は仏教文化

ネットニュースを見ると、サッカーのワールドカップで、試合の内容だけでなく、選手や監督やサポーターなど、日本人、あるいは日本の文化が称賛されているようです。それらを読んで悪い気はしませんが、嬉しくも誇らしくも感じないのは、それも日本文化だか…

こんな本が欲しかった「アリヤシーラダンマ(聖人の道徳)」

半年ぶりに「アリヤシーラダンマ」を公開しました。今回は道徳の話です。 江戸時代にはブッダの仏教文化で完璧な道徳のある国だった日本も、幕末から西洋との関りができ、通訳として中国人が港町に住むようになり、西洋の物質文化を真似ると同時に西洋的なマ…

安倍さんとトランプさんは両班(リャンバン)だった?

連日のニュースや関連番組を観ていると、自民党の多数の人と、自民党から分れた党の一部の国会議員が、旧統一教会と関係がある訳が見えてきました。毎度のことですが過去生の話で、目で見える根拠はありませんが、目に見えない物を見る目で見ると、面白い物…

幸運を期待しない説法

「阿羅漢の足跡を追って」の序章に、次のような文章があります。 「ブッダは五欲が完璧な王位を捨て、世界の先生の地位に就かれました。説法から見返りや報酬を望まれるなら、王位を捨てず、その地位に就きます。その時のことについて述べたパーリでは、ブッ…

カルト教団に入ってしまう業

旧統一教会が話題になっているので、どういう人がそのような教団に入るのか、カルト団体の餌食になる原因であるカンマは何かを知りたいと思いました。山上容疑者の母親の生年月日が分かるはずもないので、会員、あるいは会員であったことがあるとネットで公…

アパーヤムッカと最近の世界

ブッダの仏教にはアパーヤムッカという言葉があります。富田竹次郎編の「タイ日辞典」には「破滅の原因」「悪趣への道」とあるので、日本の仏教には、一語で足りる簡略な訳語はないようです。だから、そのような概念は日本に入って来なかったのかも知れませ…

翻訳裏話

「阿羅漢の後を追って」を公開した機会に、翻訳の仕事の流れを書いてみたいと思います。 初めに何を訳すか決めると、初めからだらだらと翻訳します。内容が全部理解できれば楽しく、仕事もはかどりますが、話の流れとして意味が良く分からない時は楽しくなく…

阿羅漢の足跡を追って

最後の翻訳作品を更新してから、二年ぶりに新作を更新しました。体調は一進一退の状態が続いていますが、体力が六十歳代の時よりも衰え、気力もあまりないので、気ままに過去の作品を読み、何か書きたくなったら書く生活でも良いかと考えることもありました…

車寅次郎は何が辛いのか

プッタタートプッタタート師が「ブッダダンマ」の中の「静かさはブッダダンマ」という話で、「ブッダは、静かさ以外に幸福はないと言われている。人(動物)は誰でも静かさを愛している。戦争も静かになるための足掻き」という趣旨の話をしています。これに…

朝方の危機

最低気温が真冬並みの日が続いた先週のある朝、明け方にトイレに目が覚めて、いつものようにトイレに行き、用を足して、ペーパーを巻き取ったことまでは憶えているのですが、気が付いたら座椅子に寝ているような姿勢で(我が家には座椅子はありません)、怪…

積もり積もった妄語の結果

ウクライナがこれからどうなってしまうのか、世界が注目していますが、誰にも分かりません。香港が中国に返還されて、しばらくは英国統治時代と同じ自由がありましたが、次第に中国の干渉が強まり、やがて本国と一体になるように見えます。 英国が統治してい…

女性の話

オリンピック組織委員会会長だった森喜朗元総理が「女性がたくさん入っている理事会は時間が掛かる」と発言して問題になったことがありました。男性女性と括られると多少乱暴な気はしますが、一般的に、それは事実を言っていると思います。女性の多くは話が…

過去生ジグソーパズル

私は、自分の「過去生の記憶」と言えるものはありません。占星学を学んだ時、土星や月やドラゴンテールが過去生を表していると知り、興味を持ちました。ブッダの仏教を知ると、本気で興味を持ちましたが、過去生の記憶が残っている幼年期、少年期ではないの…

タイのテレビCM

ユーチューブを見ていたら、自動的にたくさんの動画を提示して来た中に、これから紹介する動画がありました。最近見出しに使われている「感動」は少しも感動する物ではないので関心はありませんでしたが、久しぶりにタイ語を聞こうと思って見ると、本当に感…

大家族で暮らせば、今ある問題はすべて解決する

一人暮らしの老人、中年、あるいは若い人でも、亡くなった後何日も、何カ月も発見されない問題は、親と子と孫の大家族なら防ぐことができます。保育園の待機児童の問題も、大家族ならあまり生じません。子供の貧困、食事が食べられない問題も、大家族で手が…