翻訳雑感

(年頭に当たり、2012年6月にミクシィの「ダンマダーの日記」に書いた物を転載します。 プッタタート師が比丘のエリートコースを歩むのを止めて、自分で実践の道を切り拓く決意をしたのは、三蔵の翻訳の問題が直接の切っ掛けでした。パーリ語の試験をするア…

ワールドカップで注目されている日本文化は仏教文化

ネットニュースを見ると、サッカーのワールドカップで、試合の内容だけでなく、選手や監督やサポーターなど、日本人、あるいは日本の文化が称賛されているようです。それらを読んで悪い気はしませんが、嬉しくも誇らしくも感じないのは、それも日本文化だか…

こんな本が欲しかった「アリヤシーラダンマ(聖人の道徳)」

半年ぶりに「アリヤシーラダンマ」を公開しました。今回は道徳の話です。 江戸時代にはブッダの仏教文化で完璧な道徳のある国だった日本も、幕末から西洋との関りができ、通訳として中国人が港町に住むようになり、西洋の物質文化を真似ると同時に西洋的なマ…

安倍さんとトランプさんは両班(リャンバン)だった?

連日のニュースや関連番組を観ていると、自民党の多数の人と、自民党から分れた党の一部の国会議員が、旧統一教会と関係がある訳が見えてきました。毎度のことですが過去生の話で、目で見える根拠はありませんが、目に見えない物を見る目で見ると、面白い物…

幸運を期待しない説法

「阿羅漢の足跡を追って」の序章に、次のような文章があります。 「ブッダは五欲が完璧な王位を捨て、世界の先生の地位に就かれました。説法から見返りや報酬を望まれるなら、王位を捨てず、その地位に就きます。その時のことについて述べたパーリでは、ブッ…

カルト教団に入ってしまう業

旧統一教会が話題になっているので、どういう人がそのような教団に入るのか、カルト団体の餌食になる原因であるカンマは何かを知りたいと思いました。山上容疑者の母親の生年月日が分かるはずもないので、会員、あるいは会員であったことがあるとネットで公…

旧統一教会が話題になっているので、どういう人がそのような教団に入るのか、カルト団体の餌食になる原因であるカンマは何かを知りたいと思いました。山上容疑者の母親の生年月日が分かるはずもないので、会員、あるいは会員であったことがあるとネットで公…

アパーヤムッカと最近の世界

ブッダの仏教にはアパーヤムッカという言葉があります。富田竹次郎編の「タイ日辞典」には「破滅の原因」「悪趣への道」とあるので、日本の仏教には、一語で足りる簡略な訳語はないようです。だから、そのような概念は日本に入って来なかったのかも知れませ…

翻訳裏話

「阿羅漢の後を追って」を公開した機会に、翻訳の仕事の流れを書いてみたいと思います。 初めに何を訳すか決めると、初めからだらだらと翻訳します。内容が全部理解できれば楽しく、仕事もはかどりますが、話の流れとして意味が良く分からない時は楽しくなく…

阿羅漢の足跡を追って

最後の翻訳作品を更新してから、二年ぶりに新作を更新しました。体調は一進一退の状態が続いていますが、体力が六十歳代の時よりも衰え、気力もあまりないので、気ままに過去の作品を読み、何か書きたくなったら書く生活でも良いかと考えることもありました…

車寅次郎は何が辛いのか

プッタタートプッタタート師が「ブッダダンマ」の中の「静かさはブッダダンマ」という話で、「ブッダは、静かさ以外に幸福はないと言われている。人(動物)は誰でも静かさを愛している。戦争も静かになるための足掻き」という趣旨の話をしています。これに…

朝方の危機

最低気温が真冬並みの日が続いた先週のある朝、明け方にトイレに目が覚めて、いつものようにトイレに行き、用を足して、ペーパーを巻き取ったことまでは憶えているのですが、気が付いたら座椅子に寝ているような姿勢で(我が家には座椅子はありません)、怪…

積もり積もった妄語の結果

ウクライナがこれからどうなってしまうのか、世界が注目していますが、誰にも分かりません。香港が中国に返還されて、しばらくは英国統治時代と同じ自由がありましたが、次第に中国の干渉が強まり、やがて本国と一体になるように見えます。 英国が統治してい…

女性の話

オリンピック組織委員会会長だった森喜朗元総理が「女性がたくさん入っている理事会は時間が掛かる」と発言して問題になったことがありました。男性女性と括られると多少乱暴な気はしますが、一般的に、それは事実を言っていると思います。女性の多くは話が…

過去生ジグソーパズル

私は、自分の「過去生の記憶」と言えるものはありません。占星学を学んだ時、土星や月やドラゴンテールが過去生を表していると知り、興味を持ちました。ブッダの仏教を知ると、本気で興味を持ちましたが、過去生の記憶が残っている幼年期、少年期ではないの…

タイのテレビCM

ユーチューブを見ていたら、自動的にたくさんの動画を提示して来た中に、これから紹介する動画がありました。最近見出しに使われている「感動」は少しも感動する物ではないので関心はありませんでしたが、久しぶりにタイ語を聞こうと思って見ると、本当に感…

大家族で暮らせば、今ある問題はすべて解決する

一人暮らしの老人、中年、あるいは若い人でも、亡くなった後何日も、何カ月も発見されない問題は、親と子と孫の大家族なら防ぐことができます。保育園の待機児童の問題も、大家族ならあまり生じません。子供の貧困、食事が食べられない問題も、大家族で手が…

小室さん報道の外国メディアの理解

小室圭さんと眞子さんの結婚問題は、欧米やアジアなど、世界の多くのメディアが取り上げていたようです。ネットで読むと、アメリカでは「日本社会は、皇室の恋愛に厳しい」、つまり恋愛に開放的でないとか、恋愛の自由が遅れていると見、アジアの国では「親…

愛子様の美しさの理由

成人になられた愛子様をテレビやネットで拝見して、実に美しくなられた姿に感嘆しました。建物のガラスに映り込んだ山茶花の清楚な影鼻が、意図したように完璧な背景が、清楚で気品に溢れた愛子様の姿を引き立てていました。 どんなに美しくても女優さんには…

服の模様は心の模様

補色、あるいは反対色を四色使った、非常に煩い模様の服を着た人がいたので、よく見ると、早口で喧しいほど多弁な人でした。どこの国の皇室や王室の人たちも、お召し物はほとんどは無地で、(プリント)模様の服を見たことがありません。一般人でも、上層の…

多くの動物が解脱する時代

プッタタートサイトの「短文」の頁にある「涅槃は人生の目標」という話で、プッタタート師が占星学を認めているような発言があるのを見つけました。師は折に触れ、占星学も含めて「占いは根拠がない」と言われているので、占星学愛好者である私にとしては、…

「現世、来世」は世界ではない

プッタタート比丘のサイトを読んでいたら、「現世、来世」という言葉と、「後世」という言葉に、同じ「世」という文字を使っていて「おかしい」という考えが生じました。後世は後の世なので、意味として正しいですが、「現世、来世」は「この世界、未来の世…

カンマより怖い随眠

随眠という言葉を聞いたことがあると思います。煩悩の一種で、普段は本性の中で眠っていて、時々起きて来て働くと言われています。プッタタート師は「怒りを倉庫に閉じ込める」という話の中で、次のように話しています。 『一度怒ると怒りの随眠、パティカー…

コロナの波

四月二十日過ぎから胃が重く感じられ、痰や溜飲や、他にも嫌な症状が出てきて、一向に良くなりません。家族も最近は食欲がないと言うので、つまり私一人でないので、縁は何かと現在の天体を見たら、四月二十三日から火星が蟹座に入っていました。胃を表す蟹…

恩返しと恩送り

先日テレビを見ていたら、「いろんな人から恩を受けて来たので、恩返しでなく、これからは若い人たちに恩送りをしたいと思っています」と話している人(一般人)がいました。これは若い日の自分と同じ考えで、苦々しく感じました。 私自身も若い頃、多くの人…

海の歌

仏教では、自分が手本とすべき物を持つべきと言います。いつでも手本にする物があれば、何につけても迷わず、心の拠り所にすることができます。ダンマは最高の拠り所ですが、すべてを記憶し、すべての場面で思い出すのは難しいので、ダンマに沿っている(正…

平等に暮らすのは苦

ブッダは「四つの階級も同じで、カッティヤ(武士)もバラモン(司祭)もヴェッサ(商人)も、スドゥッタラ(労働者)も、出家して私が公開したタンマヴィナヤ(この場合は教団というような意味)に入れば、当然全員が自分の古い名前と家名を捨て、当然新た…

ブッダのホロスコープ

占星学で個人を占う時は、ホロスコープ、あるいは出生図と呼ばれる図を使います。十二房あるみかんを輪切りにした面のような図で、十二の室に十二の星座が入ります。そして占う人が生まれた日の生まれた時刻に天空にあった惑星を、ミカンの輪切りのような図…

第四禅定回想記

瞑想をしている人はたくさんおられるようですが、体験した禅定について書かれている文章に出合ったことがありません。禅定、特に四禅は、経験した人が少ないからと思います。 四禅になったらどのような感覚なのか書いておくことは、これから体験する人のため…

チッタとヴィンニャーナ

前回心の構造について触れたついでに、もう少し心について書いてみたいと思います。ブッダは、動物(人)は名(ナーマ。抽象)と形(ルーパ)、心と体で成立していると見ます。心の部分を受・想・行・識の四つに分け、それに体である形(ルーパ)を足すと五…