日記

これがあれば実践できる!

昨日何とかオーサーレッタッバダンマの見直しを終えました。 帰依に関わる実践、布施・寄付に関わる実践、戒の勤めに関わる実践、サマーディの勤めに関わる実践、八正道・七清浄・三学に関わる実践、 四念処・七覚支・解脱に関わる実践、天精舎・梵天精舎・…

ホームページを更新しました

4月に「宗教と社会」を更新した後、次の本を掲載する前に、もう一度読み直しをしようとしたら、このところ毎食後2時間くらい眠ってしまうので、ほとんど仕事をする時間がなく、思うように捗らなくなりました。せっかく素晴らしい本を訳し終えているのに、い…

感謝を教えるのは仏教ではない

最近はよく「感謝」という言葉を耳にします。しかも「仏教は感謝を教える」と言う人が多いです。食事の前に言う「いただきます」という言葉は、犠牲になった食べ物への感謝、食事を作ってくれた人への感謝、食事ができる境遇にあることへの感謝、今生きてい…

「私は正しい」と感じる慢

ほとんどすべての虐待は「しつけ」という名目で行われ、しつけをする自分は正しいという思いが契機になっています。相撲界の暴行事件、暴行致死事件も、しつけという名目で始まっています。あるいは悪質な煽り運転なども、追い越しや無理な車線変更など何ら…

暴言の時代

年前に見たテレビで、70歳近い俳優が一回りくらい年上の大先輩俳優と話す時に、自分を「俺」と呼んでいるのを見て仰天しました。俺というのは、目下、あるいは仲間内の人に対して使う言葉で、その俳優は早稲田大学卒で、まったく知識がないはずはないからで…

貴乃花の破滅

昨年末の日馬富士の暴行事件をめぐる貴乃花親方の行動を、相撲界の不正を正す正義の行動で、角界の隠れている問題が明らかになる流れになるだろうと見ていましたが、理事長選挙や貴公俊の暴力問題など、親方を益々窮地に追い込む成り行きに変わり、結果とし…

老いについて知る

四聖諦の苦は十一種類ありますが、基本的な苦として「生老病死」があります。生まれることが苦なのは、すべての苦は生まれたことによって生じるからです。死ねば苦は一旦終わりますが、カンマがある生き物はカンマの威力によって再び生まれてしまうので、生…

現代の日本人にない感覚に「徳」という感覚があります。善いことをすると徳という貯金のようなものになって蓄えられ、自分が困った時に助けてくれるものです。徳は時に高い倍率の利息が加算されることもあります。幸運と呼ばれるものはすべて、本当は本人が…

タンマは最高の安全

ここ十年の間に、数えきれないほどたくさんの災害が、九州から北海道まで、日本中順に交代で起きています。紀伊半島や四国、広島・岡山・神戸は大災害があっても、大阪は今年地震があったものの狭い範囲で、広範囲の災害はほとんどないと思っていたら、かつ…

四念処についての詳細

ブッダは、八正道の正しいサティ(正念)は四念処と言われています。私は、四念処は正しいサマーディを生じさせる最も良い方法だと感じるので、四念処の仕方を説明するために、ブッダの言葉の、四念処に関わる部分を抜き出して見ました。 四念処をする時の注意…

味噌と癌の因果関係

味噌が幾つかの種類の癌の発症の防止に効果があるという情報があります。その根拠を探すと、味噌汁を毎日三杯以上飲んでいる人と、一二杯飲んでいる人と全く飲まない人には明らかな違いがあると、グラフで説明しているサイトが幾つもあります。仮にこの調査…

戦争に巻き込まれないために

日本の戦争が終わって七十年以上になりますが、その間何十年も米ソの戦争の危機が続き、その構図が崩れたと思ったら北朝鮮とアメリカの戦争の兆しが現れ、戦争になればロシアや中国も参戦し、日本はアメリカと共に戦えるよう憲法を変え、世界を二分する大戦…

占星学と戒

前回飲酒に関する占星学の見方について述べたついでに、占星学について意見を述べて大来たいと思います。時々「ブッダは占いを禁じているのに、なぜあなたは占いをするのか」と質問や苦言を頂戴することがあるからです。 初めにブッダが占いを禁じていると…

お酒を飲むこと

今マスコミは日馬富士の事件の話で持ち切りですが、私は今回の事件でも飲酒の害を思いました。日馬富士は会見で「今回のことは、酒を呑んだからこそのことではない」と言っていましたが、ウィスキーをアイスバケツに注いで回し飲みすると言われるモンゴル人…

健康寿命

平均寿命、つまり命の寿命に対して健康で働けなくなる年齢を意味する健康寿命という言葉が使われ始めました。命の寿命と健康寿命の差は平均で10年だそうです。言い換えれば、人は死の10年くらい前から病気がちな生活を強いられるということです。平均10…

歌って踊ることの害

最近のテレビを見ていると、コマーシャルなどにダンスを取り入れることが多くなっていると感じます。今は歌だけではアピールする力が弱く、踊りを加えないと視聴者が関心をももたないと聞いたことがあります。つまり大衆の求めに応えて踊りをつけているよう…

老年期と幼少年期

団塊の世代が年金を受給する年齢になってから、いろんな異変が見られるようになりました。若い時から堅実で、子供を育て上げた後も浪費をせず子育て時代と同じように質素に暮らしていたAさんは、年金生活になると夫婦で一月おきに海外旅行へ行くようになり…

如来と如行

ブッダは自身を呼ぶ時『タターガタ』という言葉を使っていました。この世界から向うの世界に行ったような人という意味です。漢訳では如来、つまり「来たような人」と訳されているので、意味は正反対です。大乗の仏陀は向うの世界の人で、衆生を救うためにこ…

日本の文化

日本の文化は、世界中のどの国とも違う独特なものがあります。アジアの文化はインドや中国の影響がありますが、日本は同じ中国文化圏のどの国にも似ていません。災害や大参事などが起きた時の被災者、被害者の態度の冷静さ、穏やかさに、中国や韓国の人は驚…

明晰な言葉を使う

ブッダヴァチャナ・シリーズを読んで感じたのは、ブッダは何かの話をする前に、必ずその言葉の定義を、例えば「苦とは、こういう意味です」と明瞭に説明していることです。 それまでなかったロークッタラ(脱世間)の世界を説明するのに、世俗の言葉以外に使…

異常気象の原因・ブッダの言葉から

最近は日本中、世界中で代わる代わる異常気象が起きています。 ブッダの言葉に、異常気象についての言及があります。 「ブッダヴァチャナによる縁起」の中の「人間の弱さの縁起」という文章です。これによると、現代人の多くが、不健康であることの原因は、…

「違法ではないが不適切」と五戒

舛添氏が自らの疑惑を払拭すべく調査を依頼した弁護士が、疑惑の対象となっている多くの項目について、「違法ではないが、不適切」と発表しました。違法というのは国の法律の話で、不適切というのは倫理や道徳の話です。今回の騒動を通して、法律と道徳と五…

学問軽視の時代

以前から、「昔、学問のある人はすべて人格者だったが、戦後、学問のある人即人格者ではなくなった」と感じていました。 これに関して、最近私の中で明らかになったことがあるので、書きたいと思います。というのは、今まで私は、学校で教えるような知識をす…

大焦熱地獄

ブッダヴァチャナによる縁起 第一章の2に、大焦熱という地獄の話があります。 『比丘のみなさん。大焦熱という地獄があります。その地獄で、人物は目で何らかの形を見ることができますが、望ましくない形だけが見え、望ましい形は見えず、欲しくない形だけが…

般若心経はブッダを否定している

般若心経は、日蓮宗と法華宗以外の日本の仏教宗派が採用している経で、短くて便利なので、良く知られています。私も「お釈迦様の教えをまとめた最短の経」と言われているままに、そう盲信していました。しかし最近全文を読む機会があったので、気づいたこと…

仏教用語の総入れ替え

今日は私が考える「タンマを読んで理解できない理由」を書いてみます。 まず初めに、「タンマを理解できる」という意味ですが、知識として理解でき、理論として説明できることではなく、すべてが「そうだ、そのとおりだ」と納得でき、罪を恐れる気持ち、悪を…

仏教を衰退させるもの

前回の日記で、四念処に関して正しい技法が広まっていないのは、『実践して、(ブッダが言われているとおりの)結果を出した人だけは、実践について教えても良い』という教えに誰もが違反して、自ら検証していないことを教えているからだと書きました。これ…

四念処の仕方

「四念処」で検索すると、Wikipediaも、他のどのサイトも、「体と、受と、心と、法を観る」と言っていますが、見てどうするか、何のために見るのか四念処の実践の仕方を終わりまで説明しているサイトもブログもありません。 しかしブッダが言われている四念…

結婚の実相

去年翻訳した話で、どれだったか憶えていないのですが、ターン・プッタタートが「現代の人は家に喜ばせる女性を置いて、それを体良く妻と呼びます」と言っているのがありました。師の話にはいつでもハッとするような部分がありますが、これを読んだ時、改め…

釈尊は空海の師

慧能の「壇経」を読んだ時、教祖の名前が「仏(当初は一字でブッダと読みました)」だったので、仏教がインドから中国に伝わった時、仏教の教祖は、当然ですが仏(仏陀)であったことが分かりました。それで機会を見つけて、何人かの中国と韓国の人に仏教の…